調布在住のライター・教育アドバイザーの塚松美穂さんが12月19日、「『塾なし』高校受験のススメ」(プレジデント社)を出版した。
プレジデント社から発売された「『塾なし』高校受験のススメ」(塚松美穂・著)
塚松さんは高校生と小学生の2児の母。出産を機に離職したが、子どもの小学校入学をきっかけにライターとして仕事に復帰。現在は、ウェブメディアや紙媒体を中心に執筆する傍ら、公立小学校で学習支援のコーディネーターも務めている。
長男が同市の公立中学に在学していた3年時、クラスメートのほとんどは塾通いをしていた。「塾にいかないと中学生は希望する高校に進めないのだろうか」という疑問から、家族で話し合い、長男は自宅学習で高校受験に挑戦し、第一志望だった都立国立高校に合格したという。
同書には、「塾なし」受験生として一年をどのように過ごしたのか、必要な親の心構えやサポート、高校受験の基礎知識、勉強計画の立て方や教材、受験勉強の進め方などをマニュアル的にまとめた。
塚松さんは「中学生になると塾ありきで、『塾なし』という選択肢を考えたことがない親子は多いはず。教育費の問題が取り上げられる中、『塾なし』でも志望校を目指すことができると伝えたかった。自宅での勉強習慣が身につけば、成績を伸ばせる小中学生はたくさんいると思う。高校から大学へと進学するならなおさら、『自学』する力は必要になる」と話す。
「塾あり・塾なしにかかわらず、受験には親のサポートと自宅学習は欠かせない。受験生の勉強法や冬休みの過ごし方など、受験シーズン前のヒントや保護者目線のコラムもある。中学生の保護者だけでなく、子育て中のお父さん・お母さんに手にしていただき、子どもの教育や受験について考えてもらうきっかけになれば」とも。
「『塾なし』高校受験のススメ」は四六判、368ページ。価格は1,650円。