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調布・仙川にコワーキングスペース 12LDKの邸宅をリノベ、「ご近所書斎」に

「仙川書斎」のメインルーム アフリカのリゾートをイメージしたカフェ風のフリーアドレス席

「仙川書斎」のメインルーム アフリカのリゾートをイメージしたカフェ風のフリーアドレス席

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 約100坪の邸宅をリノベーションしたコワーキングスペース「仙川書斎」(世田谷区上祖師谷7)が3月15日、調布市仙川駅徒歩10分の住宅地にオープンする。

「仙川書斎」の外観 約100坪の邸宅はできるだけそのまま活用

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 オフィスデザインや施工など「働く環境の最適化」コンサルティングを手掛けるMACオフィス(千代田区)に勤務する下之段剛さんが、コロナ禍での悩みを同社社長に話したことから始まった「ご近所書斎プロジェクト」。下之段さん自身、会社から在宅ワークが推奨されたが、子どもが小さく手狭な自宅で仕事スペースを確保することが難しいという問題に直面し、近隣のレンタルスペースを利用してみたものの、心地よい場所を見つけることができず、近所に快適な書斎が欲しいと思ったのがきっかけとなり、昨年1月、リサーチ活動を始めた。

 「働く環境に新たな価値や選択肢を生み出す」という会社のビジョンとも合致し、全国的な課題となっている空き家問題にも着目。空き家をコワーキングスペースの書斎として活用することで、地域に貢献し新たな働き方を提案する同社のプロジェクトとして本格的に始動した。第1弾となる同スペースは、下之段さんの自宅の近くの縁でつながったオーナーからコンセプトの理解を得ることができ、約100坪、地下1階・地上2階、12LDKの邸宅をリノベーションして最大60人程度が作業できるコワーキングスペースに作り上げた。

 コワーキングスペースはフリーアドレスの席をメインに、半個室5席、5畳から8畳の完全個室3室を用意し、部屋によってアフリカのリゾート風やニューヨークスタイルなど異なるテイストを取り入れた。目と脳をリフレッシュする森林浴コーナーを設け、床材とラグとソファのコントラストや踏み心地などにも配慮するなど、オフィスデザインの専門家としてのノウハウを生かした快適な仕事空間を追求した。

 仕事空間のほかにも、食事ができるスペース、ストレッチなどができるフィットネスルーム、屋上にはバーベキューセットなども用意し、「単なるコワーキングスペースではなく、在宅勤務のもう一つの課題である孤独感を解消するコミュニティーが生まれるような場所を目指す」という。利用は会員制で、会費は、予約不要のフリーアドレス会員=月1万円、予約が必要な半個室会員=月2万円、完全個室会員=月3万円を予定。6月末までは無料のトライアル期間を設ける。

 下之段さんは「この快適な仕事空間がハブとなり、コミュニティ-が生まれ、働く場所に新たな選択肢や価値観が広がったらうれしい。ご近所書斎を各地に増やし、会社の福利厚生として利用してもらえるような新たな提案もしていけたら」と話す。

 トライアル期間の営業時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日定休。

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