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府中市美術館でアートを体感する企画展 夏休みに親子で楽しむ

作品から受ける「色」「形」「気持ち」でアートの種を見つける。長谷川繁さん作品(2004年・府中市美術館館蔵)

作品から受ける「色」「形」「気持ち」でアートの種を見つける。長谷川繁さん作品(2004年・府中市美術館館蔵)

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 府中市美術館(府中市浅間町1、TEL 050-5541-8600)で現在、「夏休みチャレンジ アートのたねをみつけよう!」が開催されている。

3作品を紹介するカードから1枚選び、「探検ブック」に差し込む

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 「芸術鑑賞を通じてアートの種(始まり)がどこにあり、どう育つ(作品になる)か」を体感する同展。学芸員の小林真結さんは「アートの種は私たちの生活の中にある。その種を自分で見つけて、大切に育てることでアートを今以上に楽しむことができる」と話す。

 展示会場は3コーナーに別れ、それぞれの入り口に「かたちのたねをみつけよう」「いろのたねをみつけよう」「きもちのたねをみつけよう」と書かれたボードを用意。これから鑑賞する作品が紹介された種型のカードから気になるものを1枚選び、入場時に配布された「探検ブック」に挟み込む。

 展示作品は、同館所蔵コレクションから長谷川繁さん、富田有紀子さん、小山田二郎さん他の絵画。アート作品から受ける「きれい」「不思議」「のどか」などの感動によって、自分の中にある「アートの種」に気づいていく。

 全作品を鑑賞後、「アートの花咲く部屋」という工作コーナーで花びら型の用紙に好きな作品を紹介するコメントを書き、「アートの花を咲かせよう」コーナーの植物型オブジェに貼り付ける。多くの観覧者が作った色とりどりの花びらが付くことで、どんどん花が咲いていくように見える。

 模写コーナーには正宗得三郎さんの油彩画「白浜の波」を展示し、用意された色鉛筆で模写に挑戦したり、塗り絵を楽しんだりできる。

 小林さんは「作品をじっくり観察することで、『いいな』と思う気持ちやいろいろな感情を受け取り、『自分も描いてみたい』『作ってみたい』と思ってもいただけたら」と話す。「美術館ではいろいろなアート作品が皆さんの来場を待っている。大人も子どもも一緒に作品を楽しみ、アートの種を発見しよう」とも。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。会期中は月曜休館。観覧料(常設展を含む)は、一般=400円、高校生・大学生=200円、小学生・中学生=70円(府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」提示で無料)、未就学児・障がい者手帳などを持った人は無料。9月11日まで。

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