月や月見文化の由来について詳しく知ることができる特別投映「中秋の名月』が9月10日・11日、府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)プラネタリウムで開催される。
「中秋の名月」は太陰太陽暦(いわゆる旧暦)8月15日の月のことで、今年は9月10日に当たる。昨年から来年までは「中秋の名月」と「満月」が同日だが、その後は2030年まで「満月ではない中秋の名月」になる。その仕組みを科学的に解説。併せて、月見という行事がいつからどのように行われてきたかなど、月と日本人の関わりについても紹介する。
同館解説員の相澤さんは「日本では月の模様を『ウサギが餅つきをしている姿』に見立てるが、他の国ではどんな風に見立てるのかという文化的な話や、『どうして月の表面には模様があるのか』といった科学的なことなど、月について広く紹介する。『昔の府中の人たちはどのように月見行事をしていたのか』という府中ならではの話題もお楽しみに」と話す。「月見をきっかけに星空に興味を持ったら、『中秋の名月』だけでなく、いつでも夜空を見上げてほしい」とも。
10日は望遠鏡で月を見る「星空観望会」も開催(19時~、20時~)。10月8日は「後(のち)の月」とも呼ばれる「十三夜の月」と惑星を見る(18時~、19時~)。「後の月」は旧暦9月13日の月を眺める日本独自の風習で、中秋の名月と並ぶ観月行事。どちらか片方しか月見をしないと「片月見(かたつきみ)」「片見月(かたみづき)」といい、縁起が悪いとされる。
特別投映の時間は11時30分~・15時30分~(約45分間)。料金は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。チケットは専用サイトで販売中。当日券は9時から館内で販売する。博物館入場料(300円ほか)が別途必要。
星空観望会は電話による事前申し込み制(定員40人)。9月分は満員。10月分は、9月24日受け付け開始。料金は、大人=200円、中学生以下=100円、4歳未満無料。博物館入場料は不要。