国立天文台三鷹キャンパスと東京大学天文教育研究センター(三鷹市大沢2)で10月25日、「特別公開」が行われ天文ファンや親子連れなど約4,000人でにぎわった。
今年のテーマは「すばる望遠鏡の10年」。1998年に日本がハワイのマウナケア山頂に完成させた大型光学赤外線望遠鏡「すばる望遠鏡」によって「もっとも遠くにある銀河の発見」など、この十年間に多くの観測・研究が行われてきた。その結果明らかになった宇宙の成り立ちと新たに深まった謎を専門家の講演会やパネル展示で紹介した。
この日は広いキャンパスの各所でさまざまな研究発表が行われ、訪れた人たちは天文クイズに挑戦したりスタンプラリーに参加したり楽しみながら最新天文学にふれた。また、普段見学することのできない「重力波実験棟TAMA300」の地下トンネルや、「先端技術センター」の観測装置製造機など、研究を支える現場も公開した。
近所に住むハガーマンさん一家は「初めてキャンパス内を見学したが、科学的にも教育的にもとても興味深かった。また見に来たい」と話した。3歳になる長女は「(先端技術センターで配布された)星の絵のバルーンをもらってうれしい」と喜んでいた。
なお、国立天文台三鷹キャンパスでは「常時公開」しており、定められたエリアを自由に見学することができる。常時公開の時間は10時~17時(入場は16時30分まで)。年末年始(12月28日~1月4日)休館。入場無料。