調布FMなどでアナウンサーを務める宮本ゆみ子さんが11月18日、「がんばらない敬語」(日本経済新聞出版)を出版した。
「がんばらない敬語」著者の宮本ゆみ子さんは調布FMの番組も担当
宮本さんは元FM石川のアナウンサー。現在はフリーランスでラジオやテレビ各局に出演。調布FMではFC東京サッカー中継のピッチリポーターを務め、「たまには日曜日」を担当している。併せて、登録アナウンサー200人を抱えるキャスティング事務所の代表を務め、話し言葉書き言葉のプロとして活躍している。
同書は、国語審議会の報告に基づいた「上下関係よりも相互の親疎の関係を基本として敬語を考える」という趣旨で執筆した。カジュアルな関係の「内側」と改まった関係の「外側」で考えれば、敬語表現はシンプルになるという。
まずは「敬語は頑張らなくていい」と敬語の本質を伝え、そのうえで「敬語以外にも敬う気持ちを示す表現がある」と紹介。さらに、いわゆる「バイト敬語」「ビジネスマナー」など、さまざまなシーンで気になる言葉について具体的な例を挙げて解説する。
宮本さんは「敬語はより良い人間関係を築くためのもの。相手を不快にさせたくない、尊敬や思いやりの気持ちが届く言葉で伝えたい、そう願う人にはこの本がきっと役に立つと思う」と話す。「敬語は頑張らなくていい。難しい表現はいったん忘れて、基本中の基本だけ身につけることを意識してほしい」とも。
四六判280ページで、価格は1,540円。全国書店やウェブなどで扱う。