調布市のコミュニティーラジオ「調布FM」（調布市小島町2）が8月17日、映画やドラマ、アニメなどで登場する調布市内の場所を表示するウェブ地図「やたら細かい調布聖地マップ」を制作するプロジェクトを始めた。

調布市の航空写真（写真提供：調布市）

　来年4月で開局25周年を迎える同局が、「地元調布のために何ができるか」を考えて企画した同プロジェクト。映像作品に登場した場所を「調布聖地」と名付け、取材や情報収集を行うとともに市民からも情報を集め、ウェブ地図にまとめていく。

　調布市は「映画のまち調布」としてロケ地の誘致に力を入れていることもあり、映画では「花束みたいな恋をした」「シン・ゴジラ」、アニメ・漫画では「ゲゲゲの鬼太郎」「フルメタル・パニック!」などのほか、特撮の「ウルトラマンZ」（2020年、円谷プロ）では、同局が入る調布市文化会館たづくりが怪獣（ゴメス）と地球防衛軍のロボ（セブンガー）の戦いに巻き込まれ、劇中で破壊されたこともあるなど、数多くの作品に同市内の施設や風景が数多く登場している。

　同プロジェクトでは有名作品だけでなく、「ちょっとした」場面でも掲載したいと、「やたら細かい調布聖地マップ」と命名。数百カ所以上の聖地表示を目指す。市民からの情報はウェブで受け付け、今年12月に公開を予定。来年3月には情報更新を行い作業を終了する。

　同局の袴田荘之介さんは「映像作品に自分の知っている場所が登場すると思わず誰かに教えたくなるので、調布全体でそれをやってみたら面白いのでは、と思ったのがきっかけ。企画を説明すると、必ず『あ、私も教えてあげる』とおっしゃっていただけるので、皆さんがご存じの聖地情報もお寄せいただければ」と呼びかける。