調布自動車学校(調布市菊野台1)が3月10日、オリックス自動車(港区)と提携し、カーシェアリング事業を開始した。
カーシェアリングは短時間の車の利用や車を頻繁に必要としない人が複数で共同利用し、利用料に応じて車にかかわる費用を負担し合う仕組みで、ヨーロッパやアメリカ、カナダでは盛んに行われている。
同校は免許を取得した人に運転する機会を創出したいと手軽に利用できる同事業の導入を決め、敷地内にカーシェアリングステーションを設置し、ホンダ「フィット」とマツダ「デミオ」の2台を配備した。「デミオ」には利用後に走行時の燃費とCO2排出量が表示され、安全運転や環境負担軽減の啓発につながる「エコドライブ度」の評価が確認できるカーナビゲーションを搭載した。
併せて、同校や隣接する施設などでオリックス自動車が携帯サイト「車活(カーカツ)のススメ」プロモーションも実施。同サイトから会員登録をした人に利用登録料を半額にするほか、隣接するボウリング場「調布スポーツセンター」や中国料理店「調布新橋亭」で利用可能なクーポン券を進呈する。
同事業担当者の岡原さんは「当社を卒業しても運転をする機会がなければ、せっかく身につけた技術も衰えてしまう。低価格で気軽に利用できるカーシェアリングの提供は顧客サービスにもつながり、将来に向けた口コミ効果も期待している」と話す。