つづれ織り作家・鬼原美希さんの作品展「たびするおりびと meets調布と映画」が現在、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で開催されている。
鬼原さんは、多摩美術大学大学院テキスタイルデザイン研究領域修了。2015(平成27)年にフレーム織機を携え、船で世界23カ国を巡る旅に出発。各国でのテキスタイル文化の違いや織り素材の可能性の幅広さを体感し、旅先でのエピソードを現地の素材でつづる制作活動を続けている。
「映画のまち調布」では、今は使われていないフィルムや衣装など映画にまつわる資源を集め、映画関係者との交流を通じて、新作「0倍速のエンドロール」を制作。同展では、日常の煌(きら)めきをすくい上げた「日常の物語編」、旅先での感動を表現した「たびするおりびと編」、鑑賞者も物語のつむぎ手として参加する「あなたもおりびと編」の3部構成で企画した。
期間中の2月4日には、「フィクションの中のノンフィクションを求めて」と題したアーティストトークも開催。新作のモチーフになった映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督をゲストに迎え、それぞれの創作活動について対談する。
開催時間は10時~18時。入場無料。2月23日まで。アーティストトークの開催時間は14時~15時30分。要予約。