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ユーミン、花火大会にサプライズ来場 府中の思い出語る

ユーミンの曲に合わせて上がる花火 Photo by コザイリサ&橋本龍二

ユーミンの曲に合わせて上がる花火 Photo by コザイリサ&橋本龍二

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 東京競馬場(府中市日吉町1)で7月5日に開催された「東京SUGOI花火2023『Yuming 50th Anniversary~真夏の夜の夢~』」に松任谷由実さんがサプライズで来場し、府中の思い出を語りながらあいさつした。

小雨の中「ユーミン花火」を楽しみに待つ観客たち Photo by 福政良治

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 50年前の同日に「荒井由実」の名でデビューしたユーミンが「今夜の企画を立ててくれた『東京SUGOI花火』の皆さま、全国から集まってくれたファンの皆さま、府中市民の皆さま、本当にありがとうございます」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。「ここは思い出深い場所です。実家が八王子市の呉服店で、子どもの頃、店のお姉さんたちとピクニックに来ました」と語るこの日のユーミンは、あでやかな着物姿。年配の府中市民からは「近くに荒井呉服店の支店があった」と懐かしむ声も。続けて、かつて多摩丘陵に生息し万葉集にも詠まれた赤駒(あかごま)を紹介したり、「中央高速で見た景色『右に見える競馬場 左はビール工場』…そんなゆかりもある場所です」と、ご当地ソングの話題に触れたりしてファンを沸かせた。

 「真夏の夜の夢」で始まった花火は、曲のリズムや歌詞のイメージに合わせて縦、横、斜めに広がったり、楕円(だえん)形の馬場に沿ってぐるりと回ったりして、約2万8000人の観客を魅了した。市内から来た50代の男性は「『中央フリーウェイ』を競馬場で聴きながら花火を見て、改めてこの歌に感動した」と話していた。「埠頭(ふとう)を渡る風」からエンディングの「DESTINY」まではライブ会場さながらに盛り上がり、ファンは全12曲と1万4000発の花火を堪能した。

 同会場で行う「東京SUGOI花火」は、昨年のザ・ローリング・ストーンズ60周年記念イベントに続き2回目。バンドメンバーから開催地である府中市にお礼として6月19日、100万円が寄付された。同市は「『きずなを紡ぎ、未来を拓(ひら)く、心ゆたかに暮らせるまち府中』をさまざまな主体と協力して実現するため、市民協働推進事業に充当し活用する」と発表した。

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