日本各地の日本酒を集めて利き酒を行う「武蔵の國の酒祭り2023」が9月30日、大國魂神社(府中市宮町3)で4年ぶりに開催される。
東京都酒造組合が主催する同イベントは「地域と日本酒文化の高揚を図る」ことを目指して2013年に始まり、毎年多くの日本酒愛飲者が足を運ぶ人気の祭り。2020年以降コロナ禍で中止が続いた。。
同神社境内には、日本酒など醸造の守護神を祭る「松尾神社」が鎮座する。1800(寛政12)年に武蔵国の醸造家が京都松尾大社より勧請(かんじょう)し、1957(昭和32)年に同組合が覆屋(おおいや)を奉納した。
祭りには41都道府県から140種類の日本酒が並び、入場者はそれぞれの香りや味の違いを楽しむことができる。今年は日本酒をソーダで割った爽やかな「日本酒ソーダ」が初登場。府中市観光協会が焼き鳥、焼きそば、フライドポテトなどを提供する予定。
当日は「ミス日本酒」2人が会場を盛り上げ、同市ボランティアスタッフが神社境内を巡る「神社ツアー」を行う。
同組合の小菅玲子さんは「知名度のある大きな酒蔵だけでなく、日々頑張って造っている小さな蔵の日本酒も各県酒造組合が選んだ。自分の舌で味わってお気に入りの日本酒を見つけてほしい」と話す。また「利き酒を楽しむと共に、酒の神様『松尾様』が鎮座する神社の造詣を深める機会になれば」とも。
開催時間は、1部=11時~13時、2部=14時~16時(完全入れ替え制)。入場料は、前売り券=3,000円、当日券=3,500円。前売り券は府中観光協会で1部のみ若干枚販売中。当日券は会場で9時に整理券配布、10時に発売開始(各部50人)。荒天の場合は10月1日に順延。