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調布「MNHシアター」でこけら落とし「椿の海の記」 井上弘久さんが独演

「MNHシアター」のこけら落とし公演を行う演劇家の井上弘久さん

「MNHシアター」のこけら落とし公演を行う演劇家の井上弘久さん

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 演劇家・井上弘久さんによる独演「椿(つばき)の海の記」が11月23日、調布の新施設「MNHシアター」(調布市調布ヶ丘1)のこけら落としとして上演される。

「MNHシアター」の内観

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 「みんなで日本をHAPPYに!」を経営理念に掲げ、ビジネスモデルや商品開発、食品の製造販売などのほか、フェンシングクラブを経営するMNH(同)。新たに手がける芸術文化支援活動の一環でMNHシアターを整備した。コロナ禍前、小規模の芝居、演奏、映像などを気軽に披露する場として、本社ビル4階に照明設備やプロジェクターなどを設置したフロアも完成した。

 施設面積は約90平方メートルで、40人程度の収容を想定。床には木材を使い、家具調のドアやカウンターを配し、窓や天窓から日の光を取り込むようにした。キッチンも併設し、飲食しながらの公演もできる「自宅のリビングのようなアットホームな空間」に仕上げた。

 同社では、同施設完成以前から同社初の芸術文化支援活動として演劇家・井上弘久さんの独演「椿の海の記」を支援し、広報活動などを請け負ってきた。「椿の海の記」は、小説家・石牟礼道子原作の水俣を舞台にした全11章の自伝的小説で、大きく感銘を受けた井上さんが一人舞台化。2018(平成30)年から2021年にかけ、都内を中心に各章の公演を行った後、全国公演を始めた。

 今年は西日本を中心に約20公演を予定し、8月には同舞台を「絶賛」する法政大学田中優子名誉教授を招いたシンポジウムを下北沢で開催。10月に「銕仙(てっせん)会能楽研修所」(港区)で行った公演は満席となった。今回、今年最後の公演として同施設のこけら落とし公演を行う。

 同社の小澤尚弘社長は「芝居、音楽、自主制作映画など、芸術文化活動にチャレンジしている人たちが、観客に直接届けられる場、ライブの良さを感じるファーストステップの場として施設を利用してもらえれば」と呼びかける。

 公演は13時30分~と16時30分~の2回公演。予約制。

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