ツバキの花が見頃を迎えている都立神代植物公園(調布市深大寺元町5)で3月9日、「椿(つばき)ウィーク」が始まる。
「つばき・さざんか園」には、江戸椿や肥後椿などさまざまな系統のツバキ250種類620本が植えられている。その中に、同園で見いだされて「神代」の名を冠した品種が2つある。
2021年に登録された「神代都鳥(ジンダイミヤコドリ)」は、花形や葉形が江戸椿の「都鳥」によく似ている。しかし、花の色が本来の白色ではなく桃色で、かつては「桃色都鳥」の樹名板が付けられていた。日本ツバキ協会の登録品種になかったことから、発見地の「神代」と「都鳥」を合わせた名前で認定された。
2022年に登録された「神代桃錦(ジンダイモモニシキ)」は同園の培養所で発見されたもの。花径が約6センチと大きく、重量感のある宝珠咲きが特徴。咲き始めの形が桃に似て、白地の花びらに濃紅色の筋模様が入ることから命名された。
ツバキの花や園内の見どころをボランティアガイドが案内する「ガイドツアー」を16日・17日に行う。両日とも10時30分・13時30分、正門に集合(荒天中止)。19日~24日は植物会館1階展示室で「神代つばき展」を開催する。日本ツバキ協会登録新花約100種の紹介やツバキの切り花を展示する。
広報の土方千鶴さんは「古くから伝わる園芸植物ツバキの魅力を感じていただければ」と話す。
開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。月曜(祝日の場合は翌日)休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料。ガイド参加・展示観覧は無料。今月24日まで。