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調布・神代植物公園のヒスイカズラ、SNSで話題に 神秘的な色や形に言及

3月29日のヒスイカズラ

3月29日のヒスイカズラ

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)のヒスイカズラが神秘的な色や形をしているとSNSで話題になった。今年は多くの花が一斉に咲いたことが来園者の目を引き、多くの写真が投稿された。

落ちた花を水に浮かべた花手水(はなちょうず)

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 ヒスイカズラは、宝石のヒスイのような青緑色の花を咲かせるマメ科のツル性植物。フィリピンのルソン島やミンドロ島など限られた地域の熱帯雨林に自生し、野生では絶滅が危惧されている。花は約10センチの勾玉(まがたま)形のものが長さ1メートルほどの房状に連なり、フジのように垂れ下がって咲く。

 同園では大温室で栽培しており、例年2月~5月につぼみが下がり順次、開花。今年は2月10日ごろから一斉につぼみができて咲き始め、房の数も多かった。広報担当の土方千鶴さんによると、同24日に数えると咲いた花とつぼみは合わせて121本。「同時に多くのつぼみができたため全てを開花させるのは難しかったが、それでもいつも以上にたくさんの花が咲き見応えがあった。お客さまも美しい花を見て楽しんでいた」と話す。

 花の数だけでなく今年は長い房が多く、棚状になった天井から目の近くまで垂れ下がって咲いた。来園者は間近で珍しい色や形を見たり写真に撮ったりすることができて、多くの人がSNSに投稿。「神秘的な青い花が鈴なりに咲いていて圧巻」「美しい翡翠(ひすい)色に心を奪われるが、その芸術的な造形にも驚かされる」などの書き込みがあった。

 3月下旬から落花が盛んになり、落ちた花を水に浮かべて花手水(はなちょうず)にして飾っている。土方さんは「4月に入りつぼみの数が減り、花も少なくなってきた。例年は開花数が増えたり減ったりしながら5月まで順番に咲き続けるが、今年はどうなるか分からないので見守っている。まだご覧になっていない人は、念のため早めの来園を」と呼びかける。

 開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料。

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