テイクアウト専門のたこ焼き店「粉よし」(調布市上石原1)が西調布駅近くの甲州街道沿いにオープンして、5月1日で1カ月がたった。
子どもの頃からたこ焼きが好きだった店主の櫻井博之さん。出張で各地を飛び回っていた時に、大阪で出合った「粉もん」に魅了され、いつか自分の店を持ちたいと夢を抱く。介護福祉士として働きながら、キッチンカーによる移動販売で都内の公園を回り、たこ焼きなどを販売していたが、2021年の東京オリンピック開催時に訪日外国人旅行者向けの簡易宿所として造られたコンテナハウスの空き物件があることを知り、念願だった自分の店を開いた。
同店のたこ焼きは、櫻井さんが大阪で食べた本場の味に近づけるため試行錯誤し、小麦粉やだしを調合して、「中身が柔らかく、トロっとした口当たりに仕上げる」という。多めのネギも特徴。たこ焼きだけでは客層が限られるため、パイ生地を使った「クロワッサンミニたい焼き」や「かき氷」などのスイーツメニューも加え、「近所の家族連れにも来てほしい」と地域に密着した店を目指す。
商品は、「うまいたこ焼き」(6個580円、8個680円)、天かすをトッピングし、焦がししょうゆをかけた「明太マヨネーズたこ」、「ねぎだこ」、「チーズだこ」(以上、同680円、同780円)などのたこ焼きのほか、「クロワッサンミニたい焼き」(5個550円~)、「かき氷」(350円)、「フライドポテト(塩・コンソメ)」(Sサイズ=200円~)などを販売。ドリンクは「アイスコーヒー」(300円)、「いちごバナナスムージー」「マンゴーバナナスムージー」(以上450円)などを用意する。
櫻井さんは「この周辺は飲食店が少ない場所なので、地元の方が気軽に子ども連れで来て、ちょっと買っていくような、地域に愛される店になってくれたらうれしい」と話す。
営業時間は、平日=13時~20時30分、土曜=17時~21時30分。日曜定休。