八王子ラーメン専門店「いしかわや深大寺市場店」(調布市深大寺元町1)が5月15日、調布市「深大にぎわいの里」にオープンした。
調布市国領駅近くのラーメン専門店「麺匠いしかわや」の2号店となる同店。「いしかわや」は、同市つつじヶ丘駅近くのラーメン専門店「柴崎亭」の姉妹店として2018(平成30)年に創業し、みじん切りタマネギのトッピングが特徴の八王子ラーメンを中心に、担々麺や限定メニューなどを提供する。同市内唯一の市場である「深大にぎわいの里」近辺にはラーメン店がなく、出店の誘いを受け、いしかわや2号店となる同店を開いた。
同店ではメニューを八王子ラーメンに絞り、本店同様「素材の味を生かし、余計なことはしない」というラーメンを提供する。スープは宗田節やさば節など魚介系のうまみで取り、かえしのしょうゆは、創業150年のみそ・しょうゆ醸造元「山形屋商店」(福島県)のしょうゆのみを使用。旬の野菜は同市場内の市場で販売している収穫し立ての地元野菜を仕入れる。
店舗面積は約5坪で、カウンター7席を用意。昨今のラーメン価格の上昇を課題に感じ、低予算の店作りもテーマに必要最低限の設備にしてフルキャッシュレスを導入。飲料水が必要な人は店頭に設置したチャリティー自動販売機で購入してもらうようにした。店内に壁画を描くボランティアも募集。30人ほどあった応募の中から店主の石郷岡三郎さんが作風に共感し、予算を理解したアーティストに依頼して、壁一面に森を描いた。
メニューは、「中華そば」(750円)、メンマを増量する「メンマ中華そば」(900円)、柴崎亭でも人気のワンタンをトッピングする「肉ワンタン中華そば」(1,000円)、2種類の焼き豚をトッピングする「バラ焼き豚中華そば」(1,100円)を用意する。
石岡さんは「これまで駅近くで出店してきたが、今回は駅から離れた場所での出店となり、ラーメンのためにわざわざ訪れてもらうことになる。現在は週2回の営業だが、スタッフがそろったら営業日を増やしていきたい」と話す。
現在の営業は水曜・土曜の10時~14時。