東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で現在、北岡哲さんの作品展「トタンの生きものたち」が開催されている。
北岡さんは1970(昭和45)年熊本県生まれ、福岡県大牟田市育ち。1992年に高岡短期大学木材工芸専攻を卒業した後、造形作家として富山にアトリエを構え創作活動を続けている。1996年「空間造形富山展」(富山市)で特別賞を受賞、ソウルや東京など各地で個展やグループ展を開催している。
同展では、トタンやボルト・ナットを使ってカゲロウやトンボなどの生き物を立体作品とドローイングで表現。関節や触覚の細かい部分にこだわった作りと、生き生きとした強い生命力が特徴。
北岡さんは「トタンは簡単な道具でイメージをすぐ形にできると感じて、10年ほど前から使い始めた。まるで紙のような金属で、トタンの軽やかさや空間を浄化するような透明感、緊張感など、いろいろな表情を見つけた。今回は昔から好きだった虫や動物、微生物などを通じて、コンクリートの空間にトタンの造形を表現した」とコメントを寄せる。
夏休み中の7月31日・8月1日には、小学校高学年以上を対象にしたワークショップも開催。紙やトタンの上に生き物を描き立体を制作する予定。
開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜・火曜・水曜休館。入館料は、一般=300円、大学・高校生=200円、小中学生=100円。8月29日まで。