調布・仙川で写真家5人による作品展-銀塩写真を各自の手法で表現

写真家5人による銀塩写真共同作品展「GinEn- a photo exhibition」

写真家5人による銀塩写真共同作品展「GinEn- a photo exhibition」

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 東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で現在、写真家5人による共同作品展「GinEn- a photo exhibition」が開催されている。

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 展名の「GinEn」は、古典的な写真現像方法である銀塩写真のこと。広く一般に普及したデジタル写真とはひと味違う伝統的な銀塩写真を新たな手法として、糸井潤さん・大塚勉さん・小平雅尋(まさひろ)さん・鈴木信彦さん・田村彰英(あきひで)さんがそれぞれの視点とプロセスを持ち寄って一つの空間に表現する。

 糸井さんの作品はろうを使って写真プリントをはがす加工表現が特徴で、「廓寥(かくりょう)-Empty Sky」など12点を発表。大塚さんは、モノクロの印画紙を1週間ほど沼に沈めて作った「Trans Body」など8点を展示。小平さんはモノクロ・フィルムにこだわり、社会と自然の関係を探りながら無意識の感覚を引き出した「続きの代わりに」など18点。鈴木さんは、機動力のあるライカ・カメラに猛きん類の目のようなノクチルックス・レンズを付けて夜の街を行き交う人々を撮影。華やかな都会で哀愁に満ちた人の思いや、自分自身に忠実に生きる人の一瞬の表情を切り取った「TOKYO SPIRITUAL」など10点。田村さんは、東京下町の建築を100年前のレンズと8×10フイルムを使って記録した「黄昏の光」など8点を展示している。

 企画担当者は「5人の作家の沸き立つ感性を会場で感じ取ってほしい」と話す。

 開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜・火曜・水曜休館。入館料は、一般=300円、大学・高校生=200円、小中学生=100円。4月18日まで。

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