都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)は7月20日・21日、普段見ることのできない夜の植物を観賞できるように大温室を夜間公開する。
シャボン玉と照明によるバブルミネーションのイメージ 協力:OUTDOOR THEATER JAPAN
2016(平成28)年にリニューアルした大温室は「熱帯の花木室」「ラン室」「ベゴニア室」「熱帯スイレン室」「小笠原植物室」「乾燥地植物室」から成り、約1300種類の植物を展示している。
広報担当の土方千鶴さんによると、「熱帯地方には夜間に活動する虫や動物が多く、それらに花粉を運んでもらおうと夜に花を咲かせる植物が多い」という。「当園の大温室にも一夜限りで翌朝に散ってしまうサガリバナや、夜間に甘い香りを放つシクンシ、流行歌の題名でも有名なイエライシャン(夜来香)など珍しい熱帯植物がある。タイミングが合えば花を見たり、香りをかいだりできる」とも。
当日は温室前の噴水で、シャボン玉と照明による「バブルミネーション」を行う。土方さんは「天の川のように夜空に浮かぶシャボン玉と、光に照らされてきらめく噴水でロマンチックな空間になる。幻想的な風景と神秘的な夜の花を楽しんでほしい」と話す。降雨や強風などで中止する場合がある。
併せて、軽食や氷菓、冷たい飲み物などを販売する「夜カフェ」を大温室前広場で臨時営業する。
開催時間は17時30分~20時30分(最終入園は20時)。一般開園終了後に立ち入り区域を制限して正門を再開門(深大寺門は閉門)。参加費は、一般=500円、中学生以下無料。年間パスポートや障害者手帳などの所有者も有料。荒天中止。