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調布にすしネタ卸直営のすし酒場 全国に出向き直接仕入れる魚を提供

「すし酒場くらや 調布本店」のエビ蟹イクラの宝石箱や! 下がカッパ巻きの創作すし

「すし酒場くらや 調布本店」のエビ蟹イクラの宝石箱や! 下がカッパ巻きの創作すし

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 全国の生産者から直接仕入れる魚を使ったすしなどを提供する「すし酒場くらや 調布本店」(調布市布田1、TEL 042-444-0208)が7月17日、調布市調布駅近くにオープンする。

「すし酒場くらや 調布本店」を手がける志村武美社長(中央)、原尾健太店長(右)、広報担当の勝井茜さん(左)

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 1956(昭和31)年に石川県金沢市で創業し、2006(平成18)年に本社を調布市に移転した水産卸業の「大倉」(富士見町2)が手がける同店。すしネタを中心に取り扱い、志村武美社長自ら一年の大半をかけ、全国の生産者をまわって独自のつながりを築き、直接魚介類を仕入れる。全国15カ所に拠点を設け、鮮度を確実に保つため、自社の冷凍倉庫から自社便で配送。大手回転すしや居酒屋チェーン店など約4000の卸先へ販売している。1969(昭和44)年には、近江町市場(金沢市)内に直営のすし店「かいてん寿し大倉」を創業し、連日多くの客が訪れている。

 これまで卸先との競合を考え、直営飲食店の新規出店は控えていたが、昨今の魚の価格低迷やコロナ禍での余剰など、生産者が抱えるさまざまな課題を目のあたりにし、生産者の支援につながる成功事例を作りたいと直営店の出店を決めた。まずは本社のある調布の人々に、「信頼関係にある全国の生産者から、社長自ら直接仕入れた魚を安価に食べてほしい」と同店をオープンした。

 「魚を気軽に食べてほしい」との思いで、すしを中心とした居酒屋の業態を選び、魚居酒屋などでの調理や店長の経験を持つ原尾健太さんやすし職人が、定番のネタのすしだけでなく、酒に合う創作料理なども用意する。店舗面積は約25坪で、テーブルとカウンター合わせて45席を用意。白木を多用し、清潔感と開放感を持たせ、気軽に立ち寄れる「すし酒場」を作り上げた。

 メニューは、定番のすし(一貫88円~)や三貫セットの「本マグロ三種」(968円)などのほか、創作すし「エビ蟹イクラの宝石箱や!」(858円)、マグロと大根の「寿司(すし)屋の塩煮込み」(462円)、「大海老天ぷら」(418円)、「あん肝味噌焼き」(495円)などの魚料理も用意。酒類は、親会社である旭食品グループの強みを生かし、高知県の地酒「酔鯨」や南アフリカワインなど、「魚と相性の良いラインナップを取りそろえる」という。

 志村社長は「品質やサービスの質を守り続け、普段使いにもハレの日にも利用してもらい、『調布で旨いすしと旨い酒を楽しめる、一番満足できる店と言えば、くらや』と思ってもらえる店を目指したい。引き続き産地へ直接出向き、仕入先を開拓して、よりうまい魚を提供できたら」と話す。

 営業時間は、17時~22時30分(土曜・日曜・祝日は12時~)。8月1日以降の月曜~金曜は、11時30分~14時30分にランチメニューを提供。水曜定休。

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