調布警察署が7月12日、調布市内2カ所のコンビニで特殊詐欺を未然に防いだ店員2人に感謝状を贈呈した。
4月29日に調布市内のセブン-イレブン飛田給二丁目店(調布市飛田給2)で、80代の女性が電子マネーカード3万円分を購入しようとしたため同店店員が不審に思い、同市オリジナルPOSAカード封筒の記載を読み込んでいたことからサポート詐欺について教示し、女性自身が110番通報した結果、被害を未然に防止することができた。
5月7日には、同市内セブン-イレブン調布富士見町店(富士見町3)で、70代の男性が同店店員の小津隆之さんに対して、「電子マネーカードはどれですか」と質問したことから、小津さんが「いくらのものが必要ですか」と尋ねると、男性は「4万円」と答えたことから、同POSAカード封筒を示して、「詐欺ではないか」と説明すると、男性は電子マネーカードを購入せずに同封筒を持ち帰り、警察に連絡した結果、被害を未然に防止することができたという。
調布市では年間数十件の特殊詐欺が発生し、その被害額は毎年1億円を超える深刻な状況が続いていることから、調布市と調布警察署が連携し、市内コンビニに協力を依頼。ゲームやギフト、サブスクリプションサービスなどが利用できるプリペイド「POSAカード」購入時に同市オリジナルの封筒に封入し、 サポート詐欺の注意喚起を促している。
調布市総務部総合防災安全課の竹田正憲さんは「店員の方々の意識の高さに感謝している。今後とも調布市から特殊詐欺をなくせるよう、協力をお願いしたい」と話す。