昼は定食店、夜は居酒屋、深夜はスナックとして営業する店「喫茶bar智将(ともしょう)」(調布市菊野台1、TEL 090-6334-6580)が調布市柴崎駅近くにオープンして、10月14日で3カ月がたつ。
調布で生まれ育ち、国内外で日本料理の経験を持つ熊谷将一さんがオーナーシェフを務める同店。子どもの頃から「将来は地元で飲食店を持ちたい」と思い、調理師学校で日本料理を専攻。卒業後、インバウンド需要を見据えてドイツに渡り、日系ホテルの和食店で経験を積んだ。帰国後はいくつかの和食店で調理経験を重ねながら独立の場所を探し、時間をかけ検討を重ね同店を開いた。
食事はホテルなどで提供していた和食や、家族に振る舞っていた「なじみのある」和食を、できる限り価格を抑えて提供する。地元・調布産の野菜を使い、その他の食材もほぼ国産のものを使う。自慢のメニューは天ぷらで、昼も夜も提供し、旬の食材を使ったメニューを取りそろえる。
近年ではカラオケボックスが主流となり、カラオケスナックを営む人の高齢化などの理由もあってスナックが減っていることを残念に感じ、地域の交流の場としてカラオケスナックを盛り上げたいと、スナック営業も行う店にした。食事を提供する時間帯は熊谷さんが店を切り盛りし、スナックでのサービス経験を持つ土屋智洋さんがスナック営業を担当する。
店舗面積は約9坪で、カウンター5席とテーブル8席を用意。カラオケの音漏れに配慮し、ドアを二重にするなど防音対策を徹底した。店内には、熊谷さんの祖母の家に使われているタイルと同じものを使って「アットホームでリラックスできる雰囲気」の空間に仕上げた。
ランチメニューは、「天ぷら定食」(1,000円)、「とり天定食」(900円)、タルタルソースも手作りする「タルタルチキン南蛮定食」(1,000円)などを用意。夜の食事は、「自家製ガリ胡瓜(キュウリ)サラダ」(500円)などのおつまみ、「かき揚げ丼」(700円)などのご飯物、「エビマヨ」(900円)などの一品料理を取りそろえる。ドリンクは、ビール、焼酎、ウイスキーなど幅広く用意し、客の要望に応じて仕入れていくという。
熊谷さんは「徐々に店の認知度が上がり、ランチも好評を頂いている。地域の皆さんにとって、チェーン店に負けないくらい日常的に利用する店、なくてはならない店、思い出に残る店にできれば」と話す。
営業時間は、11時30分~15時、18時~翌4時。22時以降はバーメニューのみ。