電気通信大学(調布市調布ヶ丘1)は12月7日、コンピューターを用いた入試に関するシンポジウム「教科『情報』を含むアイテムバンク式CBTによる大学入試の試み」を開催する。
CBTとはComputer Based Testingの略称で、コンピューター上で実施されるテストの総称。問題項目はあらかじめ構築された問題データベースから必要な条件を満たすように出題される。自動テスト構成、自動採点、自動データ解析、自動フィードバックなどが可能になり、異なる問題から構成されるテストでも同一能力の受験者の得点は同じになる仕組みを持つ。
同大は2022年度から文部科学省の委託事業として大学入学者選抜におけるCBT試験の実施方法を検証し、本年度の総合型選抜と学校推薦型選抜を行った。シンポジウムではその実施結果を踏まえ、CBTによる効果的な試験の実施方法と検討結果を報告する。
シンポジウムでCBT入試について報告する情報・ネットワーク工学専攻教授の植野真臣さんは「CBTはこれまでの受験勉強中心の入試ではなく、自分の興味関心で深めてきたスキルを評価する。CBTによって日本の大学入試が大きく変わり、教育をも大きく変える可能性がある」と話す。「当大学では自学で開発した世界標準のCBT入試を実施している。受験を考えている高校生とその保護者、高校関係者の方にも、ぜひシンポジウムに参加してほしい」と呼びかける。
開催時間は13時~17時。無料。参加方法は、同大講堂へ来場するかZoomによるオンライン視聴。オンライン希望者は12月6日15時までに専用フォームから申し込む。来場者は専用フォームから事前に申し込むか、当日、会場受付で手続きを行う。