水木しげるさんの作品が「シャドーボックス」に-「調布を描く」シリーズで

水木しげるさんの作品「昔の調布銀座」を基に制作したシャドーボックス

水木しげるさんの作品「昔の調布銀座」を基に制作したシャドーボックス

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 調布の「K’sアート アトリエ エソーレ」調布教室(調布市布田1、TEL 042-482-2775)が6月1日から、和雑貨店「和季」(布田1)で漫画家・水木しげるさんの作品を基に制作した「シャドーボックス」を販売している。

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 シャドーボックスは同じ絵柄のカードを6枚程度使用し、部分的に切り抜いたカードを重ね合わせ、絵を立体的に組み立てるハンドクラフト技法。

 同教室では花や風景、動物などさまざまな題材で制作をしているが、主宰でチーフインストラクターの田中玲子さんは調布をテーマにした題材を探していたところ、たまたま通りがかった水木さんに「これは新しい芸術だ。僕の作品もやってみたら」と声を掛けられたことがきっかけとなり、商品化を検討し、正式に水木プロの許可を得て制作販売を実現した。

 使用する水木さんの作品は、同市図書館が発行する「図書館だより」の表紙絵に使用されているもの。1988(昭和63)年~1995年に描いた「調布を描くシリーズ」の「小さな駅」「初詣」「昔の調布銀座」「のどかな門前」「冬の調布駅」「除夜の鐘」「祇園寺」「多摩川に遊ぶ」「調布駅北口」「深大寺参道」の10作品で、価格は3万6,750円~4万2,000円。

 田中さんは「水木先生の作品は細かい描写が特徴的なので、細かさを表現するために技法を工夫している。調布に嫁いで30年ほどたつが、水木先生の魅力的な作品で改めて調布を見直した。昔の街並みが薄れていく中、シャドーボックスを通して多くの調布を残していければ」と話す。

 販売は予約制で、制作期間は約1カ月。

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