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武蔵野の森公園などで戦後80年の歴史イベント クイズと専門家ガイド

武蔵野の森公園にある「掩体壕」と戦闘機「飛燕(ひえん)」のブロンズ像

武蔵野の森公園にある「掩体壕」と戦闘機「飛燕(ひえん)」のブロンズ像

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 武蔵野の森公園(府中市朝日町3)と府中の森公園(浅間町1)が現在、武蔵野中央公園(武蔵野市)、東大和南公園(東大和市)と合同で「4つの公園をめぐる歴史ガイドツアー」を開催している。

府中の森公園の歴史を伝える消火栓

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 多摩地域にある都立公園には第二次世界大戦中に軍事施設として使われた場所があり、現在もさまざまな戦争遺跡が残っている。終戦から80年の節目を迎える今年、地域に残る戦争遺跡や戦後に進駐した米軍関連施設の遺構について学ぶイベントを開く。

 第1弾の「戦争の遺跡を訪ねるクイズラリー」は、各園サービスセンター窓口で歴史に関する資料とクイズ用紙を受け取り、戦争遺跡を訪ねて解答すると記念品が進呈される。武蔵野の森公園では、軍用機を空襲から守る掩体壕(えんたいごう)や出土した一〇〇式輸送機のプロペラにまつわるクイズなどが出題される。府中の森公園では、同所の歴史や米軍基地時代に利用された設備に関する問題などを出題。4つの公園全てを巡りクイズラリーに参加した人には、コンプリート賞のオリジナルリングノートを進呈する。窓口対応時間は8時30分~17時30分。参加無料。9月30日まで。

 10月には第2弾として、専門家から詳しい説明を聞く「戦後80年 歴史ガイド」を、府中公園を除く3公園で行う。それぞれの催行日は、武蔵野の森公園=4日・5日・11日・12日、東大和南公園=5日・8日・12・15日、武蔵野中央公園=26日・11月2日。参加無料。定員は各園先着20人。専用フォームで9月30日まで受け付ける。

 担当者は「戦後80年が経過し、自分たちが暮らす街の公園にどのような歴史があり、当時の人々がどう関わったのかを次世代に伝え残していくことがとても大切」と話す。「特に未来を生きる子どもたちが4公園の戦争遺跡に接し、貴重な資料を見ることで学びのきっかけにしてほしい。夏休みの自由研究としても有意義なイベントだと思うので、親子や友人と一緒に参加していただければ」とも。

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