
多摩川グッズや本・地図などを販売する「キオスク多摩川」(狛江市東和泉3)が7月8日、和泉多摩川駅南口前にオープンした。
店主の古畑健太郎さんは長野県松本市出身。大学でデザインを学び、文具メーカーでの勤務を経て、デザインオフィス「ムラハタワークス」を設立。都心部への通勤にストレスを感じる中で、狛江の自宅近くを流れる多摩川に魅せられた。「都会にありながら自然が豊かな多摩川の面白さ、すてきさを発信して盛り上げたい」と、2013(平成25)年に自社のプロジェクトとして「多摩川を愛(め)でる会」を立ち上げた。
「多摩川を愛でる会」では、多摩川情報をSNSで発信するほか、自らデザインした「多摩川グッズ」を販売。グッズの売り上げの1.38%を、多摩川を知ってもらう活動に還元し、ライフジャケットなどを寄付している。以前から実店舗についての質問や要望が多く候補地を探していたところ、多摩川に近くアクセスも良好な物件と出合い、出店を決めた。
店舗面積は約8坪。マンションの一室をリノベーションした。店内では、138キロある多摩川流域をデザインした「多摩川手ぬぐい」などの手ぬぐい・バンダナ類、多摩川Tシャツ、多摩川キャップやステッカーなどの「多摩川グッズ」を販売。多摩川に関連する本・地図のコーナーでは、多摩川などを詳細に描いた絵地図で知られる村松昭作さんの地図類、多摩の情報を発信するけやき出版の雑誌「BALL」、府中市郷土の森博物館発行の「多摩川中流域を歩く」などの書籍、野鳥の声のレコードなどを扱う。身近な場所でごみを拾うことができるポリ袋「きれいにしときました」はカプセルトイで販売。開店以来、多摩川ファンだけでなく、ランニングを楽しむ人や近隣住民などが立ち寄っているという。
古畑さんは「多摩川は、さまざまな動植物に出会える魅力あふれる場所。一方、水の事故などの危険がある。自然をリスペクトして恐れる気持ちも忘れずに多摩川を楽しんでほしい」と呼びかける。
8月の営業は、2日=13時~17時、5日=11時~16時、9日=13時~17時、23日=13時~17時、26日=11時~16時、30日=13時~17時。営業予定はSNSで知らせる。