
狛江の協議会「エキマチカイギ」が主催するナイトマーケットイベント「狛江夜市」が10月10日、小田急線狛江駅前広場「ほこみち」(狛江市元和泉1)で始まる。
エキマチカイギは、狛江駅前空間の利活用を考える官民連携の協議会。狛江駅前の再開発を機に、2023年から行政・商業施設・町内会・市民が集まって議論を重ね、昨年、「こまえ-エキマチビジョン」として狛江駅北口周辺エリアの将来像をまとめた。その中で地域利活用の企画支援を担う協議会「エキマチカイギ」が発足。今回、同組織が主催する初めてのイベントとなる。
市内でコーヒー店を出店予定の田坂泰志さんが「市内には魅力的な事業者が多いが、単独ではイベントにしにくい。定期的に出店者を集める場を作りたい」と同会で提案し、多くの賛同を得た。田坂さんが企画リーダーとなり、活用できていない夜の時間帯を生かした定期イベントの開催が決まった。飲食やワークショップなどを組み合わせ、さまざまな交流や「化学反応」を生み出す場を目指すという。
夜市は月2回、金曜の夜に開催し、毎月テーマを設定。初回となる10月のテーマは、客と出店者と一緒に作り上げていくという意味を込め「Build(ビルド)」とした。ちょうちん作りのワークショップを行い、本の交換コーナーを設け、今後のアイデアを書き込む黒板を設置するなどして、コミュニケーションを促す企画を用意。イベントを楽しみながら設営や撤収を手伝うメンバー「夜市隊」も募集している。
出店者は開催日ごとに入れ替え、市外からも招いて「目新しさ」も用意する。今回は、シェアキッチンで飲食に挑戦している店、ビールやおにぎりを提供する店、古着とワインの店、アロマ雑貨の店など個性豊かな12店が並ぶ。
大学生の頃から議論に参加してきた太田蒼良さんは「一緒に活動を楽しむ夜市隊が新しいコミュニティーになれば」と言い、田坂さんは「長く続けるためにも、運営側も楽しめるイベントにしていきたい。参加する客や出店者がアイデアを出し合い、自分たちだけでは思いつかない面白いイベントにしていければ」と話す。
開催時間は17時~(終了時刻は店により異なる)。