調布の下石原八幡神社(調布市富士見町2)祭礼で10月3日、11年ぶりに獅子舞の「土俵舞」が復活する。
同神社に約300年前の江戸・元禄(げんろく)時代から伝わる女獅子(めじし)、中獅子(ちゅうじし)、王獅子(おうじし)の3頭の獅子頭は同市の有形民俗文化財に指定され、地元を舞歩く「道中獅子舞」を行い、境内に設けた土俵で演じる「土俵舞」を奉納していたが、後継者不足により2001年の「道中獅子舞」を最後に中断していた。
地元住民らの「伝統芸能を残したい」という思いが通じ、中学生を含む3人の若い後継者が見つかり、昨年の例大祭で8年ぶりに「道中獅子舞」が復活。今年は11年ぶりの「土俵舞」も復活させ、直径4.5メートルの土俵でおはやしに合わせて披露する。
下石原自治会の熊澤モータース・熊澤健二さんと喜史雄さん親子は「年齢に関係なく、街中が活気あふれる祭りで協力し合い、助け合いながら盛り上げていければうれしい。伝統芸能をいつまでも忘れずに親から子、子から孫へと引き継いで地元の活性化につながれば」と話す。
当日は13時、旧甲州街道大門堂前を道中獅子舞がスタート。土俵舞の開始は15時30分、下石原八幡神社境内で。