調布市を舞台にした映画「ゲゲゲの女房」のプレミア先行試写会が10月14日、調布市グリーンホール(調布市小島町2)で行われた。
同作品は、1959(昭和34)年から同市に住む漫画家・水木しげるさんの妻・布枝さんの自伝エッセーを映画化したもの。お見合いから5日で結婚し、ひたすら仕事に打ち込む夫を支え続け、極貧生活の中でたくましく生きる2人の生活をつづる。原作は発行部数40万部を突破。NHK朝の連続テレビ小説でドラマとして放映された際も、9月25日の最終回では23.6%もの高視聴率を記録した。名誉市民でもある水木さんが現在も住む同市は、「ゲゲゲ」の街としてさまざまなメディアで取り上げられ、観光客も増加を続けている。
試写会には妻・布枝さんを演じる吹石一恵さん、水木しげる役の宮藤官九郎さんも登場。共演者には、南果歩さん、坂井真紀さんらが名を連ね、徳井優さんは妖怪ぬらりひょん役として出演する。監督は鈴木卓爾さん。テーマソング「ゲゲゲの女房のうた」は監督自らが作詞した。
舞台あいさつで吹石さんは「調布の駅前での撮影もあったので、また調布に戻れてうれしい。水木先生ゆかりの調布でこの映画を楽しんでください」。宮藤さんは「今回の撮影にあたり、水木プロダクションで漫画の練習もし、映画中の原稿の一部も手がけた。調布の皆さんには、街で水木先生ご夫妻を見かけたら『見たよ』と声を掛けてほしい」と会場を盛り上げていた。
同作品は11月20日より、パルコ調布キネマなどで公開。