調布・縁結びの寺「深大寺」を舞台にした恋愛小説-公募始まる

「第6回深大寺短編恋愛小説 深大寺恋物語」の授賞式の様子

「第6回深大寺短編恋愛小説 深大寺恋物語」の授賞式の様子

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 調布市の深大寺(調布市深大寺元町5)を舞台にした深大寺短編恋愛小説「深大寺恋物語」の公募が1月5日から始まった。

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 都内で2番目に古い歴史を持つ深大寺には深沙大王という神にまつわる縁結びの物語が記された縁起絵巻が残っている。同絵巻によると、深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)の父・福満(ふくまん)が、郷長右近(さとおさうこん)の娘と恋仲になったが、娘の両親はこれを悲しみ、娘を湖水中の島にかくまってしまう。満福は玄装三蔵(げんじょうさんぞう)の故事を思い出し、深沙大王に祈願すると霊亀の背に乗って島に渡ることができた。両親は「神のご加護がある男なら結婚を許しても良い」と2人は結ばれ、生まれた息子が満功上人であったと伝えられている。

 公募は同絵巻の物語が企画のきっかけとなり2004年に設立した事業で、今年で7回目。調布青年会議所や深大寺そば組合、深大寺奉賛会、市民活動支援団体などが実行委員会を立ち上げ、展開している。審査委員は直木賞作家の村松友視さん、井上荒野さん、文芸評論家の清原康正さん。昨年の応募総数は301作品。

 募集内容は「深大寺」という歴史ある寺、その門前に位置する数多くのそば店や土産店、「東京都立神代植物公園」をはじめとするその周辺の「豊かな自然や花と緑」を盛り込んだ現代のラブストーリーを4,000字以内で創作するもの。賞金は最優秀賞10万円(1編)、審査員特別賞5万円、調布市長賞など。募集要項は公式ホームページで公開している。

 締め切りは7月7日。

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