都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の大温室で、青緑色をした花「ヒスイカズラ」が見頃を迎え話題になっている。
ヒスイカズラはフィリピンのルソン島やミンドロ島など限られた地域の熱帯雨林に自生するマメ科のつる性植物。長さは20メートルほどに伸び、同園では温室内の壁に沿ってはうように栽培している。
花はフジのような房状に咲き、同園では2月上旬から花芽が下がり始めた。2月末ごろに房の上部から次第に開花し、花穂の長さは80センチから150センチほどに垂れ下がっている。名前が表すように青緑色の宝石ヒスイと同じ色の花弁が特徴で、鳥の爪やくちばしのような湾曲した筒を組み合わせた形をしている。
来園者は「珍しい色できれい」「青いバナナの房みたい」「壁のあちこちから青緑色の花が下がって滝のよう」など感想を言いながら、持参したデジタルカメラやカメラ機能付き携帯電話で撮影している。同園担当者は「例年4月ころまで咲いている。園内はほかにオオカンザクラなども開花し春の花が楽しめる」と話す。
現在、大温室は計画停電実施の時間帯は閉園。その前後も閉鎖する場合がある。公園内の観覧は可能。開園時間は9時30分~17時。月曜休園(祝日の場合は翌日休園)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。