調布の深大寺(調布市深大寺元町5)を舞台にした「深大寺短編恋愛小説 深大寺恋物語第6集」が4月9日、発売された。
公募は深大寺の発祥と伝えられる「深沙大王」にまつわる縁結びの物語がきっかけとなり、深大寺地域の活性化のため2004年から始めた事業。深大寺という歴史ある寺、その門前に位置する数多くのそば店や土産店、「東京都立神代植物公園」をはじめとするその周辺の「豊かな自然や花と緑」を盛り込んだ現代のラブストーリーを4,000字以内で公募し、さまざまな形で展開している。
同書は、昨年行われた第6回の受賞作品集。応募総数301点の中から入選した6点の作品を収めた。審査員は直木賞作家の村松友視さん、井上荒野さん、文芸評論家の清原康正さんで、最優秀賞は伊藤ユキムネさんの「かなしい赤色、しあわせな闇色」が受賞した。
同実行委員長の大前勝巳さんは「震災の影響で発売が例年より遅れたが、無事に発行できてよかった。今回は今までよりもレベルが高い作品が多いと審査員の先生からも評価をいただいている。作品を応募してみたいと考えている方も含め、多くの方に読んでほしい」と話す。現在、第7回の応募を受け付けている。
価格は600円。ネットと一部書店で販売する。第7回の応募締め切りは7月7日(13時必着)。