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調布で津波に耐えた陶芸品を展示販売-岩手県陶芸家の作品展

千葉征彦さんの被災した作品。津波を受けたテーブルに展示されている

千葉征彦さんの被災した作品。津波を受けたテーブルに展示されている

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 調布・仙川の和陶器店「うつわ」(調布市仙川町1、TEL 03-5384-2252)で9月14日から、陶芸家千葉征彦さんの作品の展示販売が行われる。

「展示会用に使って欲しい」と提供された木製の棚にも被災した陶器が展示されている(関連画像)

 千葉さんは岩手県大船渡市生まれ。故郷で窯を構えたいという思いから、1990年に同市に「陶房艸雲窯」を開いたが、東日本大震災の地震と津波により家も窯も破壊されるという甚大な被害を受け、何もかもなくなった惨状にうちひしがれた。半年たった今も、がれきの撤去作業に追われる。「以前は陶芸教室なども開いていたが、ここでは皆、日々の生活に手一杯で、趣味のために何かするなど考えられないのが現状」と話す千葉さん。作家活動をやめることも考えたが、妻・かよさんの励ましに加え、震災で壊れなかった作品を保管するという申し出や、作品展示用の木棚を作成するという支援など、周囲の協力もあり同展実施を決めた。

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 展示販売場所の提供を申し出た同店店主の中丸かつ子さんは「被害の少なかった街、元気な東京で、強運にも津波から生き延びたが行き場のなくなった作品を展示販売できれば、と思った。復興支援は、被災者が元の生活を送れるようにすること。そのためにみんなが何かしたいという気持ちでいる。不死鳥のように新たな作品が生まれることを願っている」と話す。

 届いた作品が入った段ボールはかすかに磯の香りがしたという。展示作品は震災を免れた作品120点ほど。津波を受けたローテーブルにも作品を飾る。

 開催時間は10時30分~18時30分(最終日は16時まで)。今月20日まで。同時開催「津軽金山焼 松宮亮二作品展」。

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