スペインのバレンシア州に16年在住し、スペインタイルアートを制作する船戸あやこさんの作品展「スペインの色彩～スペインタイルと色ガラスの出会いII」が現在、「INAXタイルショップ深大寺」（調布市深大寺元町5、TEL 042-488-1726）で開催されている。

　同展では、同州で2007年7月に行われた「タイル画家船戸あやこ展」の出品作品の中から約50点を展示している。幾何学模様と自然をモチーフに「見える自然」だけではなくその地下の世界を想像し制作したという「大地（TIERRA）」も出品。同作品はヨーロッパ各国から多くの陶芸家が参加する「第9回カスティジョン市陶芸コンクール」で入賞したもの。

　同店ショップマネージャーの上野さんはスペインタイルを習うために船戸さんの経営するスペインタイルアート工房のバレンシア教室へ、船戸さん宅にホームステイしながら通った経験がある。その後東京で開催される個展に足を運んだことや、同店が2007年6月にリニューアルしたことをきっかけに同展開催が決まったという。

　「船戸さんの作品はどれもスペインの強い日差しに映し出されたはっきりとした色彩とオリジナリティーあふれるモチーフがすてき。明るくておおらかな性格がそのまま表れたような遊び心の詰まった作品は見ていてとても楽しい。タイルは見た目に美しく楽しいだけではなく、表札や鍋敷き、キッチンやバスルーム、エクステリアの装飾までとても幅広い活用が出来るのも魅力。もっとたくさんの人にタイルの楽しさを知ってもらいたい」と上野さん。

　同店はスペインタイルをはじめ、オランダデルフトタイル、モザイクタイルを扱うほか、子ども向けのタイル教室やDIYタイルリフォーム講座なども定期的に開いている。

　開催時間は11時～18時。日曜・祝日定休。入場無料。今月31日まで。