調布市郷土博物館(調布市小島町3、TEL 042-481-7656)で現在、「ちょっと昔のくらし-テレビから生まれたヒーロー」が開催されている。暮らしや道具の移り変わりを調べる小学校の学習に合わせて企画されたもの。
「ちょっと昔のくらし-テレビから生まれたヒーロー」展チラシ(関連画像)
調布市内の小学校では3年生になると、社会科学習の一環として同館で郷土と暮らしの学習を行う。今年のテーマは「ちょっと昔のくらし」で、テレビから生まれたヒーローを中心にそのころの生活を振り返る。昭和30~40年代の高度経済成長期には「三種の神器」と呼ばれたテレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機などの電化製品が普及した。1953(昭和28)年に放送を開始したテレビは、大人や子どもを漫画、スポーツ、音楽などの番組にくぎ付けにし、次々と新しいヒーローを生み出した。同展は東京オリンピックの1964(昭和39)年以降、怪獣特撮ブームとなったころのヒーローを中心に構成、展示している。
会場は複数のコーナーに分かれ、「家庭電化製品の幕開け」では電気掃除機や氷式冷蔵庫などが、「このころの子ども部屋」では勉強机、ステレオ電蓄、暖房器具などの生活用品を展示する。「テレビから誕生したヒーロー」「ウルトラマンと怪獣ブーム」では、ウルトラセブンのウルトラ警察隊アンヌ隊員役を演じ、現在調布市内で飲食店を経営している女優・ひし美ゆり子さんや円谷プロダクションの協力で、ウルトラセブンの台本、ウルトラマンや怪獣のフィギュア、その他のヒーローたちのグッズ、雑誌などの資料を展示している。
同館学芸員の平(たいら)さんは「40~50年前にテレビや漫画で活躍したヒーローや、そのころの生活を思い出せるような展示をしており、子どもだけではなく大人も楽しめるので、家族で来館してほしい」と話す。
開館時間は9時~16時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料。4月15日まで。