電気通信大学共同研究センター(調布市調布ヶ丘1)は1月23日、同キャンパス内で研究開発セミナー「産学連携の人材育成7-インターンシップ-」を開催した。
電気通信大学では民間企業と連携して研究開発を進め事業を行う「産学連携」に力を入れ、大学と企業の相互理解の場としてセミナーを年間4~5回企画している。今回はインターンシップによる人材育成をテーマに、実際に研修生を受け入れた企業の報告と、履修した学生が成果発表を行った。
主催した共同研究センター客員教授の中野喬さんは「数十年前から工場研修として学生による職場研修は行われてきたが、現代の学生と企業にとってインターンシップの重要性はさらに増している。特に、学生は商品の受注から製作、出荷という一連の流れを体験することで、商品や社会への責任を感じ、研究開発への意欲を高めることにつながる」と話す。
調布市内の企業におけるインターンシップも実施されたことがあり、大学と地元企業とのパイプ役も期待されている。本多武客員教授によると、「地元の商工会などとも産学連携を高めていきたい。当校のインターンシップは教育の場として位置づけ、単位も取得できる。単なる就職活動とは違うので、事業規模とは関係なく学生の研究にとって有意義な企業を紹介していることを保護者にも理解してほしい」と話す。
次回の研究開発セミナーは1月29日、「災害・事故・防災に対する情報通信技術-私たちの生活を守る情報通信システムの最前線-」。開催時間は13時~16時30分で、参加費は3 ,000円(資料代、飲み物代含む)。