プレスリリース

Job総研『2025年 忘年会意識調査』を実施 実施7割 20代の参加意欲3年連続最多も 年代ギャップ顕著

リリース発行企業:パーソルキャリア株式会社

情報提供:

 転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、421人の社会人男女を対象に「2025年 忘年会意識調査」を実施しました。本調査では過去の職場忘年会の開催実績や、今年の開催有無と参加意欲、その年代別回答と参加/不参加の理由、また職場の忘年会文化の必要性や無礼講への印象などを調査したものです。



【忘年会文化の復活】
 2024年のJob総研による忘年会意識調査(※1)では、コロナ禍で減少した忘年会の開催率は7割を超えるまでに回復しました。忘年会への参加意欲がある人も5割を超え、特にコロナ禍で社会人となった世代を含む20代の参加意欲が年代別で最も高い結果となりました。このような状況で、はたらく社会人の忘年会に対する意識はどのように変化しているのでしょうか。また、年代別の職場忘年会への参加意欲はどのように変化し、その背景にはどのような理由があるのでしょうか。
 Job総研では421人の社会人男女を対象に、過去の職場忘年会の開催実績や、今年の開催有無と参加意欲、その年代別回答と参加/不参加の理由、また職場の忘年会文化の必要性や無礼講への印象などを調査した「2025年 忘年会意識調査」を実施しました。
【調査概要】
調査対象者:現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国/男女/20~50代
調査期間 :2025年10月29日~11月4日
有効回答数:421人
調査方法 :インターネット調査

【TOPICS】
・今年の実施率は69.1% 全体の60.1%が今年職場忘年会に「参加したい」 20代が3年連続最多
・参加理由は「メンバーとの関係構築」が1位 不参加理由は「プライベートを優先したい」が1位
・20代、40代、50代の参加したい理由は「メンバーとの関係構築」 30代は「仕事以外の話をしたい」
・全体の54.0%が職場忘年会文化は必要 その理由は「対面交流の重要性を感じるから」
・全体の60.5%が忘年会は「出世のチャンスだと思う」 “無礼講”は「リラックスの指示と受け取る」が最多



【過去の職場忘年会開催年と今年の開催有無】
 回答者全体の421人に職場で忘年会が開催された年を聞くと、コロナ禍前の2019 年では 46.1%だったものが、コロナ禍の2021年には16.2%まで減少。2022年は24.2%と微増、5 類移行後の2023 年は41.3%、翌年2024年には49.4%まで回復する傾向が見られました。また、今年の職場忘年会の実施有無では「開催あり」が 69.1%、「なし」が 30.9%となりました。




【今年の職場忘年会の参加意欲と年代別回答】
 今年の職場忘年会への参加意欲を聞くと「参加したい派」は 60.1%で過半数を占め、内訳は「とても参加したい」10.2%、「参加したい」22.6%、「どちらかといえば参加したい」27.3%でした。年代別の参加意欲では 20 代の「参加したい派」が71.0%で最多となり、 次いで30 代が 57.8%、40 代が55.1%、50 代が 48.3%の結果になりました。




【参加したい理由・参加したくない理由】
 参加したいと回答した 253人にその理由を聞くと、「メンバーとの関係構築」が 47.0%で最多となり、次いで「仕事以外の話をしたい」「飲みの席だけの話を聞きたい」が同率で33.6%となりました。参加したくないと回答した 168 人にその理由を聞くと、「プライベートを優先したい」が 56.5%で最多となり、次いで「飲み会のノリについていけない」が 38.7%、「上下関係が面倒・疲れる」が 38.1%となりました。




【年代別の参加したい理由・参加したくない理由】
 参加したい理由の年代別では 20 代と40代、50代の最多は「メンバーとの関係構築」、30代は「仕事以外の話をしたい」となりました。参加したくない理由の年代別では、全年代で「プライベートを優先したい」が最多となり、2位以降の項目では年代別で差が出ました。




【職場の忘年会文化の必要性】
 回答者全体の421人に職場の忘年会文化の必要性を聞くと、「必要だと思う派」が 54.0%で過半数を占め、内訳は「とても必要だと思う」5.5%、「必要だと思う」14.5%、「どちらかといえば必要だと思う」34.0%でした。必要だと思うと回答した227人にその理由を聞くと、「対面交流の重要性を感じる」が 55.5%で最多となり、次いで「普段関わらない人と交流できる」が 44.1%、「仕事以外の話ができる」が 35.2%となりました。




【出世のチャンスか・無礼講についての印象】
 回答者全体の421人に忘年会は出世のチャンスだと思うかを聞くと、「チャンスだと思う派」が60.5%と過半数を占め、内訳は「とてもチャンスだと思う」が9.5%、「チャンスだと思う」が19.2%、「どちらかといえばチャンスだと思う」が31.8%となりました。また、"無礼講の飲み会"と言われた際の印象を聞くと、「リラックスの指示と受け取る」が37.3%で最多となり、次いで「関係性や場の空気への配慮」が 29.2%、「日本の上下関係の文化を感じる」が 26.6%となりました。



(※2)年代別回答など集計データの詳細は別紙「2025年 忘年会意識調査 報告書」をご参照ください


【回答者自由記述コメント】
職場の忘年会文化に関して賛否が分かれるコメントが多く見られました。
■賛成派
・コロナで数年ぶりの開催になり、久々にみんなで笑い合えたのが嬉しかった
・忘年会の写真を見返すと、その年に頑張ったことが思い出せる
・お酒が入った時こそ普段言えない事でも話せたり仕事だけでは分からない部分が見えたりする
・仕事外で評価を高めることができる機会でもあるので、参加や頑張る価値があると思う
・部下から”自分は自分”という意識をひしひし感じる。なので年に数回は交流の場を持つのは大事

■反対派
・酔っ払った先輩たちがプライベートをきいていて、新人がとても苦笑いしていた…
・カラオケなど余計な会が半強制だったので、ランチとかでメリハリつけてサクッと終えたい
・普段の上下関係が緩む時間でもあると思うが、自身はプライベートと区切りをつけたいため苦手
・毎年幹事に任命されるが、つまり強制参加になるので、やりたい人の中から幹事を選んで欲しい
・ハラスメントに当たる発言があったとしても、場の雰囲気として反発できない場だと思う

関連コメントは「JobQ Town」にて確認いただけます。https://job-q.me/29606


【調査まとめ】
 Job総研が実施した「2025年 忘年会意識調査」では、今年の忘年会実施率は約7割となり、「参加したい派」も半数を超え、どちらも過去3年間で最多となりました。年代別で見ると、3年連続で20代の参加意欲が最も高く、参加したい理由としては「メンバーとの関係構築」や「仕事以外・飲みの場でしか聞けない話を聞きたい」、「職場でのつながりを感じたい」といった声が挙げられました。参加意欲が高まっている背景には、テレワーク環境だからこそ感じてきたコミュニケーションのズレを直接の交流で補いたいという思いが影響していると考えられます。
 一方、参加したくない理由には「プライベートを優先したい」「飲みのノリについていけない」「上下関係が面倒などがありました。特に40~50代では、役職者としての立場や、ハラスメントに配慮した発言・振る舞いを意識せざるを得ないことから、飲み会でのノリに馴染みにくいという様子もうかがえました。職場の忘年会文化の必要性については数年に渡り意見が割れ続けていますが、「対面交流の重要性を感じる」「普段関わらない人との交流ができる」「仕事以外の話ができる」といった理由から、一定の支持も残っています。
 かつては忘年会などの機会に積極的に参加することが人脈形成や昇進、出世につながると言われていた時代もありましたが、現代でも6割が出世のチャンスと捉えていることがわかりました。一方で、忘年会の内容については、これまでの接待的要素は薄れ、フラットな交流の場へと変化しつつあることがうかがえます。
 近年では、はたらき方や価値観の多様化が進み、職場の人間関係にも新しい距離感が求められています。かつてお多かった「義務的な縦社会の飲み会」から、現代では「個人の選択によるフラットな関係構築の場」へと姿を変えつつありますが、今後も忘年会文化は、時代の流れとともにその形を変えながら存続していくと考えられる調査結果となりました。
 『Job 総研』では今後も職場忘年会の動向を追ってまいります。
 「明日の常識を、ココから。」をコンセプトとする『Job総研』では、世の中で当たり前とされている事を疑い、はたらき方に関連する様々な調査を実施してまいります。そしてリアルで透明度の高い情報を発信することで、個が活躍する社会の実現に向けて貢献してまいります。



パーソルキャリア株式会社 Job総研 PR担当
高木 理子(たかぎ りこ)
2020年からのインターンを経て2022年に新卒入社。コンテンツマーケティンググループ所属後、2023年に広報へ異動し"はたらく社会人"を中心に様々な観点から意識や行動などについて調査研究を実施するJob総研にて調査研究を担当。Job総研を通して「社会とつながる」を個人のビジョンに掲げ、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することではたらく社会人や就活生の選択機会に貢献する事を目的として活動している。





■(※1) 2024年 忘年会意識調査(2024年11月公開)
https://jobsoken.jp/info/20241118/

Job総研では、2021年より「忘年会意識調査」を実施しております。
・2023年版(2023年11月20日公開) https://jobsoken.jp/info/20231120/
・2022年版(2022年11月14日公開) https://jobsoken.jp/info/20221114/
・2021年版(2021年11月15日公開) https://jobsoken.jp/info/20211115-2/

■(※2) 2025年 忘年会意識調査 報告書(本調査)
年代別回答やその他属性、その他設問の結果をより詳細にご確認いただけます
https://job-q.me/articles/15966

■Job総研についてhttps://job-q.me/categories/job-souken
 『Job総研』は今後もキャリアやはたらくに関する調査を続けるだけでなく、調査で拾いきれない「社会・企業・個人」3つの観点からの声を収集することで、これまで以上に確立した取組を行ってまいります。その手段として、アンケート調査によって明らかにした事実をもとに、はたらく現場でのリアルな疑問を収集し、それに対する個人の回答も収集します。そして世の中で当たり前とされている事を疑い、明日の常識をココから見つけられるコンテンツとしての情報発信をしてまいります。

■JobQ Townについてhttps://job-q.me/
 「あなたが知りたい”はたらく”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQ Townの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQ Town”職場”に関するQ&A
https://job-q.me/tags/22101

■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/
 パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス転職サービス「doda X」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022年5月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。
当社のミッションについて:https://www.persol-career.co.jp/mission_value/

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