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とんかつの名店「かつ元」、調布・国領で営業再開-味・量・価格そのままで

ロースかつA:肉200グラム以上(1600円)。

ロースかつA:肉200グラム以上(1600円)。

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 とんかつの名店「かつ元」(調布市国領町5、TEL 080-3127-5757) が6月28日、国領・第二小学校近くの住宅街で営業を再開した。

店主の本橋さん

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 再開発が行われている布田駅南地区の土地区画整理により、昨年末に、1976(昭和51)年から35年間続いた営業に幕を下ろした同店。店主の本橋さんがこだわる肉質やボリュームに比べ、料金が手頃なこともあり、埼玉から月に1回は必ず食べに来る客もいたほど熱烈なファンが多く、再開が待ち望まれていた。

 新しい店舗はカウンターのみの10席。メニューは、ランチが「ランチロースかつ定食」、ヒレ一口かつ、アジフライ、ホタテフライが付く「ランチミックスかつ定食」、「ランチしょうが焼き定食」(各900円)で、平日のみの提供。土日の昼と営業日の夜は、「ロースかつ定食(A)200グラム」(1,600円)、「ロースかつ定食(B)150グラム」(1,300円)、「ヒレかつ定食 170グラム」(1,700円)など。2つ重ねで揚げる人気の「カキフライ」も冬には提供を開始する。カレー、メンチ、串カツなどはメニューから消えたが、ほかの料理のボリュームや料金はそのまま。一方で、新しいメニューとして「ビーフかつ」を検討しているという。配達はできなくなった。

 本橋さんはボクサーを目指し茨城から上京したが、腕を負傷し夢を断念。その後、水道橋の老舗「かつ吉」などで21歳から修業。仲間とパン粉の配合、ソースなどの研究を日夜重ね、理想のとんかつを完成し、28歳で調布に店を開いた。

 本橋さんは「そっと開店してしまったので常連のお客さまに連絡しておらず、毎日怒られている。本当に申し訳ない。長年酷使してきた右腕が悪化し、キャベツは機械で切らざるを得なくなったが、以前と変わらない、おいしくて、おなかいっぱいの『とんかつ』を息子と力を合わせてこれからも提供していくので、また来店いただければ」と話す。

 営業時間は、11時30分~15時、18時~21時30分。水曜定休。

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