8月4日午前、地下化された調布駅の見学会が開催された。見学に訪れるのは、事前に申し込みをした約9300人の中から抽選で選ばれた調布市民など3000人。
新しい調布駅の地下3階・新宿行き上りホームと展示中の建築限界を確認する車両
見学会は600人ごとに5回に分けて行われる。新しく設置された地下改札への南側の出入り口から入り、券売機、改札を経て、地下3階の上り新宿方面のホーム、地下2階の下り府中方面のホームを経て、改札階に戻り、新出入り口の北側から出るコース。途中、同工事の様子を掲載したパネル展示やDVD鑑賞のほか、トンネルなどの構造物内に支障となる物がないかを確認する「建築限界車」などを見て回る。
ホームの上りにはピンクのホームドアが、下りにはブルーのホームドアが設置され落下対策が施されているほか、駅構内のデザインにもさまざまな工夫が見られる。地下3階、上りホーム行きのエスカレーターの入り口には高層ビルと京王百貨店の絵が、下りホーム行きには高尾山のてんぐの絵などが描かれている。また、エレベーターの場所を示すアイコンや階数の表示も特徴的なデザインで大きく描かれている。京王電鉄広報担当者は「調布駅は3層構造で複雑なので、迷ってしまわないよう、少しでもわかりやすい表示を心がけた」と説明する。
見学に訪れた調布市在住の学生は「大きく、きれいになって感動した。せっかくなので、線路に降りてみたかった」と話す。
地下駅の実働は、同駅と布田駅、国領駅共に8月19日から。