狛江市の伊豆美神社(狛江市中和泉3)で2月3日、節分行事が行われる。
伊豆美神社は約1120年前の889年(寛平元年)宇多天皇時に「六所宮」として鎮祭。1550(天文19)年の多摩川洪水の際に境内地が陥欠したため、2年後に現在地へ遷座した。日光東照宮、鎌倉鶴岡八幡宮(はちまんぐう)と並ぶ関東三大鳥居の一つで、武蔵国では最も古い石の鳥居があることで知られる。
当日は15時より神事を行った後、15時20分ごろから神楽殿で氏子総代らによる豆まきが行われる。豆以外に菓子もまき、毎年延べ500人ほどが神社を訪れる。境内では共催のセブン-イレブンによる恵方巻きの販売も行われ、鬼に変装した販売員に子どもたちが豆をぶつけるなど、節分らしい光景が見られる。
一方、江戸時代の大阪船場の商人たちが商売繁盛の祈願として節分の夜に恵方に向かい巻物を丸かぶりするという行事が全国的にも人気を得て、今や節分に欠かせない食べ物となった「恵方巻き」。狛江駅近くのだんごの美好(元和泉1、TEL 03-3488-2371)では、夕食に恵方巻きを求める顧客に応えるため17時まで営業時間を延長し、約1000本を販売する。今年の恵方は西南西。
同店は創業24年で、店主の山口さん親子が中心となって切り盛りする。節分当日はあえて特別に「恵方巻き」としての商品は用意せず、通常商品である約10種類の巻きずし(340円~400円)を切らずに販売し、普段から食べ慣れた味で提供する。巻きずし以外にもいなりずし、赤飯、和菓子なども取り扱い、全て当日製造。巻きずしの具として使用しているかんぴょうやシイタケも自家製にこだわり、おふくろの味として市民に親しまれている。
当日の営業時間は8時~17時(売り切れ次第終了)。予約にも対応する。通常営業時間は9時~16時30分(同)。