調布のたづくりで2月24日、三宅島の鮮魚を使った創作メニューコンテストが開催され、仙川にあるフランス料理店「アミューズ」の「青ムロアジのパイ包み プロヴァンス風」が優勝した。
最終審査に残った「ティオダンジョウ」の「ムロアジのエスカベーシュ」(写真上)と「よだれ屋」の「ムロアジと調布野菜のさつま揚げ」
まだ活用されていない都内の地域資源を発掘し、旅行者誘致につなげることを目的とした、東京都の「地域資源発掘型実証プログラム事業」の一環で実施された同企画。足がはやいため市場に出回ることが少ないムロアジなどの三宅島の鮮魚と、東京の地場野菜を組み合わせた料理を、調布と小金井の飲食店8店が創作した。1月末には各店で来店者に無料で提供し、おいしさや見栄え、価格の適正さなどのアンケートを実施。上位3店の料理が最終審査に残った。
最終審査員はフランス大使館で大統領と昭和天皇の晩さん会でシェフを務めるなど、日本のフランス料理界で多くの功績を残すベルナール・アンクティルさんや、北大路魯山人の孫弟子にあたり、国内有名ホテルなどで総調理長を歴任する岩堀重昭さん、調布市在住でキユーピー3分クッキングに12年間出演した牧弘美さん、野菜料理研究家で地域活性化のためのメニュー提案などを行う新田美砂子さんの4人。
優勝した「アミューズ」のオーナーシェフ芳村さんは「飛行場を使って届いていることに、他の鮮魚とは異なるストーリーが三宅島の魚にはある」と評価。優勝を逃した調布駅前の「ティオ・ダンジョウ」と「二代目うおたま よだれ屋 本家 調布」も、その季節にあった旬の三宅島の魚を今後も提供していきたいという。