調布の深大寺(調布市深大寺元町5)で7月17日~20日、「鬼燈市(ほおずきいち)」が行われる。
「ほおずき市」は、先祖の霊を導くちょうちんに見立て精霊棚に飾るなど夏の風物詩として昔から親しまれ、特に江戸時代からは愛宕神社や浅草寺の縁日に市が立ちにぎわい、「ほおずき市」の名が日本各地へ広まった。
深大寺では名称ゆかりの「深沙大王」(じんじゃだいおう)の縁日である17日と、同敷地に祭られている延命観世音菩薩の縁日である18日を含む20日までホオズキ販売を中心とした「鬼燈市」を今年初めて行う。
ホオズキを売るのは参道に特設する5店で、予定販売数は「鉢売り(かご・風鈴・短冊付き)」=1,000鉢、「高級枝売り」=500本。さらに、地元産の新ジャガイモを使ったバター焼きや「深大寺短編恋愛小説」の販売など約20店舗の売店が並ぶ予定。
主催する芳樹会メンバーで、山門前でそば店を経営する浅田修平さんは「初めての試みなので地元の人たちと協力しながら、盛り上がるように準備している。ホオズキ以外にも屋台が出るので、参拝客だけでなく家族連れなど夕涼みがてら気軽に来てほしい。浴衣姿で深大寺を参拝した後、ホオズキを持ちながら18日の花火大会を見るのも風流では」と話す。
開催時間は10時~19時。小雨決行。