2月22日の「猫の日」、猫ブームが続く中、調布市飛田給にある「猫付きマンション(R)」にも問い合わせが相次いでいる。
調布にある猫付きマンションの室内、キャットタワーやウォークがあり猫が喜ぶ仕様に
猫がついてくる賃貸マンション「猫付きマンション(R)」は、NPO 法人東京キャットガーディアン(豊島区)が2010年から始めた日本初の取り組み。同NPOは「シェルター」と呼ぶ東京の保護飼育スペースを拠点に、猫の殺処分ゼロを目指し、保健所や動物愛護センターなどから猫を引き取り、飼育希望の人に譲渡する活動などを行っている。同物件は、同NPOが運営する「ペット可物件のポータルサイト『しっぽ不動産』」で紹介する。
同物件は、猫がいる家に住むのではなく、飼い主のいない猫を保護する「預かりボランティア」として登録した人が、住んでから保護猫を預かる仕組みで、同NPOの面接をクリアした人が入居でき、猫はシェルターから相性のいい成猫を選び共に生活をする。猫は貸し出し制で、物件解約時に返却するのが基本だが、預かり主が気に入った場合は、正式に引き取ることも可能だという。
同システムを取り入れた物件は、人気が高く空室率が低いため、運用物件としても注目されている。飛田給の物件は2階建てで、1室約16平方メートルの部屋が12戸あるが、現在入居者を募集しているのは1戸のみ。同NPOは「猫付きシェアハウス(R)」の運営も行っており、シェアハウスについては空室待ちが出るほどの人気ぶり。これらの取り組みは、家主と保護団体、入居者の三者による保護猫の支援活動として、それぞれの目的や利益を満たしながら広がっているという。
京王線「飛田給駅」徒歩2分にある同物件の間取りは、ワンルームのロフト付き。部屋は開放感のある3.5メートルの天井で、室内には猫が喜ぶキャットタワーやウオークが付き、猫はタワーを登ってウオークを歩きロフトに行けるという。賃料=4万6,500円、管理費=2,000円。