調布で初めての開催となる「ケベック映画祭2009」が9月24日、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2、TEL 042-441-6111)で開幕した。
オープニング作品は、ケベック映画界若手の旗手フィリップ・フェラルドー監督「本当に僕じゃない!」。日本初公開の同作品は今年のベルリン国際映画祭で「ガラスの熊賞」を獲得した。会場には平日にもかかわらず熱心な映画ファンが足を運んだ。
翌25日には、アカデミー賞外国語映画賞の候補にもなった「生きるために必要なこと」が日本初上映される。同作について、ブノワ・ピロン監督は「先住民族であるエスキモーの人たちが何を感じ、考えて現代社会に生きているか、カナダ人にも知られることが少ない。この人間のきずなの大切さを美しいストーリーで訴えるこの物語をぜひ多くの人に伝えたい」と話す。また先のモントリオール世界映画祭でカナダ観客賞を受賞したばかりのロジェ・カンタン監督は「この映画祭は日本とケベックの架け橋になってほしい」と期待を寄せる。
ブノワ・ピロン監督の舞台あいさつと映画「生きるために必要なこと」の上映は25日15時から、ロジェ・カンタン監督の映画「子供たちの秘密基地」上映と舞台あいさつは26日13時と27日11時からを予定。
同会場では、ケベック州政府在日事務所によるケベック写真展のほか、「映画のまち」調布としてガメラの着ぐるみの展示や、調布で撮影された映画のポスター展なども併せて行っている。
入場料は、18歳以上=500円、17歳以下と60歳以上=無料。今月27日まで。