深大寺(調布市深大寺元町5)で3月3日、恒例の「深大寺厄除元三大師大祭 だるま市」が始まった。
毎年、3月3日・4日に開催される同祭は、静岡県富士市の毘沙門天大祭、群馬県高崎市の少林山と並ぶ「日本三大だるま市」の一つ。江戸時代から続く同祭は、かつて嫁や婿を見つける縁結びの場として「春を待ちわびる」催しも行われていた。
境内には心願成就を祈願して購入しただるまの左目に「阿吽(あうん)」の「阿」の梵字(ぼんじ)を書き入れる開眼所も設けるほか、約200店の露店が出店。だるまは5センチの足らずのものから1メートル近くに及ぶものまで、さまざまなだるまが積み上げられている。高価なものでは1万円以上のものもあるが、売れ筋は20センチ台で価格は2,000~3,000円だという。
深大寺周辺に住む主婦らが立ち上げた「だるチャンプロデュース」は、「だるチャン石」「だるま手ぬぐい」などを販売するほか、だるまの着ぐるみを着て踊る「だるま踊り」を披露する。
訪れていた30代主婦は「いろいろな表情のだるまがあり見比べるのが楽しい。家内安全の願いを込めてだるまに目を入れたい」と話す。
開催時間は9時~18時。入場無料。3月4日まで。