昭和30~60年代に使われていた家電製品などを展示して暮らしの移り変わりをたどる企画展「ちょっとむかしのくらし その6」が現在、府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で開催されている。
同展は「台所の変化」「衣服のお手入れ」「ちょっとむかしのリビング」「キレイなくらし」の4つのテーマに従って、初期の電気炊飯器や氷で冷やす冷蔵庫、ローラーで脱水する洗濯機、昭和30~40年代と昭和50~60年代の電気アイロン、白黒テレビ、黒電話、初期の掃除機、まきで沸かす木製の風呂などを展示している。
学芸員の荒さんは「今では当たり前に使っている家電製品が一般家庭で使えるようになったのは、今から60~70年ほど前の『ちょっと昔』のこと。当時は高級品で、家によっては昔ながらの道具も使っていた。やがて家電製品が普及すると昔ながらの道具は姿を消し、家電製品も買い替えると古い物は捨てられてしまう。この企画展で『ちょっと昔』に使われていた暮らしの道具の実物を見てほしい」と話す。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時)。会期中の休館日はホームページで確認できる。見学は無料だが入館料が必要。一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と「学びのパスポート」利用者は無料。3月16日まで。