
府中市郷土の森博物館プラネタリウム(府中市南町6、TEL 042-368-7921)は3月8日・9日、東日本大震災当夜の星空と被災者の関わりを伝える「特別投映 東日本大震災特別番組」を行う。
有名キャラクターの登場する番組や解説員による生解説番組などを投映
同企画は、被災地にある仙台市天文台が過去に制作した2作品「星空とともに」(45分間)と「星よりも、遠くへ」(50分間)を鑑賞無料で投映するもの。同館では、昨年の改修工事を挟み2年ぶりの開催になる。
大震災の夜、被災地では停電により町明かりが消えて満天の星が広がっていたという。被災者から寄せられた星と震災にまつわるエピソードをまとめ震災翌年3月に仙台で公開したのが「星空とともに」。大きな反響を呼び、やがて各地のプラネタリウムでも投映されるようになった。
「星よりも、遠くへ」は時が過ぎ被災地の状況や被災者の気持ちが変化する中、前作では伝えきれなかった思いや被災者のつながりを描いた作品。クラウドファンディングで制作資金を集め、2018(平成30)年に完成したドキュメンタリー。
同館の鈴木さんは「番組中に『地震も私たちも自然の一部。災害にしないためには私たち人間が変わる以外ない』という言葉が出てくる。この番組を見ることで、命を守る備えを見直すきっかけになれば」と話す。
投映番組は、8日=「星空とともに」、9日=「星よりも、遠くへ」。一話完結で片方だけの鑑賞も可能。上映開始は15時30分。整理券は当日9時から本館1階総合受付で配布。博物館入館料が必要(一般=300円、中学生以下=150円)。4歳未満と「学びのパスポート」利用者は入場も無料。