調布市を流れる多摩川の京王線鉄橋から下流の二ヶ領上河原堰付近の流域に今年もマガモなどの冬鳥が飛来し、多摩川土手を散歩する人々や野鳥ファンの目を楽しませている。
年間を通して多くの野鳥が飛来する多摩川に冬鳥の季節が到来。約50羽のマガモやオナガガモが姿を現し、オオタカやミサゴの狩猟する姿を見ることができる。冬以外の季節ではカイツブリ、サギ、カルガモ、カワウなどを見ることができ、望遠レンズを構えたカメラマンも多く集まっている。
二ヶ領上河原堰は流下能力を向上させ、洪水時の水をスムーズに流下させる目的に今年10月から改修工事を開始。魚道を設置するなど環境に配慮しているが、野鳥の生態系に影響があると心配する声も上がっているという。
週に一度は土手を散歩するという男性は「冬鳥の季節を楽しむために双眼鏡を買った。運が良ければ中州にある柳の木に止まっているオオタカが狩猟をする姿を見ることができる。今後の工事に心配もあるが、上流域でもミサゴの狩やカモなどを見ることができたので、これからもどのような種類の鳥が観察できるか楽しみ」と話す。