深大寺(調布市深大寺元町5)で3月3日・4日、恒例「深大寺元三大師大祭 だるま市」が開かれる。
深大寺のだるま市は「日本三大だるま市」の一つで、「春を呼ぶだるま市」として江戸時代から続いている。同市では、購入しただるまの左目に心願成就を祈願して「阿吽(あうん)」の「阿」の梵字(ぼんじ)を僧侶が書き入れる開眼所を設置。「阿」は物事の始まりを意味し、1年後に心願かなったダルマの右目に物事の終わりを意味する「吽」の梵字を入れるのが特徴。「阿吽の呼吸」という言葉の語源ともいわれている。
だるまを扱う露店の数は約300店。ずんぐりした体形で穏やかな表情の「東京だるま」や、丸みを帯び鼻筋が通っている「武州だるま」、顔の左右に家内安全や商売繁盛の文字が入る「上州だるま」などが並ぶ。高価なものでは1万円以上のものもあるが、最近の売れ筋は1,000円~3,000円程度の中小サイズものだという。
もう一つの見どころとして、僧侶や信徒ら100人以上が境内を出て行列を成し練り歩く「お練り行事」なども行われる。調布市観光協会によると、昨年の来場者数は2日間で約8万人。
開催時間は9時~18時。