調布市市民活動支援センター(調布市国領町2)で3月13日に行われた市民交流事業「えんがわフェスタ2011」が、東北地方太平洋沖地震緊急企画「災害と地域の絆」として開催された。
同フェスタは当初、「無縁社会をこわす」をテーマとして開催を予定。中止も検討されたが、課題である「有縁の社会を生み出すことでどう変わっていけるのか。また、変えていけるのか」が震災後の地域の絆づくりに役立つと考え実施を決めた。
当日は市内各所のイベントが中止を決定した中での開催だったが、100人ほどの市民が集まり、「パパ・ママ応援!一緒に楽しむうたと絵本とバルーンアート」「サザエさんに学ぶ幸せな『住まい方』」「コミュニティービジネスで無縁社会は壊せるか」「生きる希望」をテーマにしながら、震災後の状況と重ね合わせて分科会を開いた。
「サザエさんに学ぶ幸せな『住まい方』」を担当した講師の佐川旭さんは、福島県から直接会場に到着し、現地の様子の報告と併せて分科会を行った。クロージングセッションでは全体を通して「これからが大切。みんなで協力していきましょう」と参加者への今後の生活での協力を呼びかけた。
運営委員会の一人で「生きる希望」を担当した尾関さんは「イベント終了後、皆さんが元気な顔で帰っていったというのが印象的だった。このような状況の中で、参加者が元気になる企画だったことは素晴らしいと思い、この企画に参加できたことを感謝している。東京にいる私たちに取りあえずできることはエネルギーを節約することだが、今後も積極的に関わりたい」と話す。
同センターを運営する調布市社会福祉協議会では中央共同募金会の募金箱を設置して、募金の受け付けを開始した。